この記事は漫画「今度こそ幸せになります!」単行本1巻を読んでのレビュー・感想記事になります。これから本作を読んでみたい、購入前の参考にしたい、という方の参考になれば嬉しいです (*´ω`)ノ
目次
漫画「今度こそ幸せになります!」とは

原作は2012年3月からWEBで公開していた小説で現在は削除済み。原作者は斎木リコ。アルファポリス第5回ファンタジー小説大賞「特別賞」受賞作品。
漫画・コミックスは藤丸豆ノ介が担当。4巻で完結なのでサクッと読めます。
「今度こそ幸せになります!」あらすじ
「待っていてくれ、ルイザ」。
勇者に選ばれた恋人・グレアムはそう言って魔王討伐に旅立ちました。でも、待つ気はさらさらありません。
実は、私ことルイザには前世が三回あり、三回とも恋人の勇者に裏切られたんです!
だから四度目の今世はもう勇者なんて待たず、自力で絶対に幸せになってみせます――!
異色のファンタジーコミカライズ第1巻!
「今度こそ幸せになります!」レビュー感想
ジャンルとしては異世界ファンタジーのラブストーリー。
異世界と言うよりも中世ヨーロッパ的な世界観でしょうか。魔王とか出てきますけど。
1巻の大きなストーリーの流れ
幼馴染であり彼氏でもあるグレアム・ウィンウッドと恋人関係である主人公ルイザ・アトキンソンは17歳の町娘。
100年ごとに復活する魔王を倒すべき勇者として、女神さまがグレアムを指名。グレアムは勇者として旅立っていった。
実は主人公ルイザは「勇者」が大嫌い。と言うのは過去3回の人生に関係する。実はルイザは前世の記憶の持ち主で、なんと過去に3回も転生しているのだ。
最初の人生で恋仲となった人は勇者に選ばれ村を去る。愛する彼を待てども戻らず、齢五十にして彼が王女と結婚したことを知る。
二度目、三度目の人生でも恋人が勇者に選ばれて、彼らが王女や女神官と結ばれるという結末に。ルイザ自身も結婚するが、二度目の人生の夫は女癖が悪い、三度目の人生の夫にも浮気される始末。
今回の四度目の人生こそは幸せをつかむ!と決意するルイザだった。街から王都に移り、商会で針子として手に職を付けるため新しい生活が始まる
…という流れが1巻の大きな流れです。
ここからは1巻を読んでのレビュー・感想です(個人差があります)
転生作品に珍しいラブストーリー
異世界ファンタジーではありますが、内容は少女マンガですね。異世界転生でよくあるチートや俺TUEEEはありません。
絵柄も透明感があり、美形キャラ多め。作中に花が描かれることも多いので、余計に女性っぽさを感じさせます。
男性に裏切られることが多かったため、今回は手に職をつけて自立した女性になる!と奮闘する様子は「アルテ」を連想させますね。
そもそも主人公が恋愛に向いて無さそう論
肝心のラブストーリーなのですが…
過去3回の人生で勇者に裏切られ、結婚した男性とも上手く行かなかったんですよね 。言葉は悪いけど、ちょっと主人公ルイザに問題があるのでは…
だけどそもそも、前世で子供時代から老婆時代までを体験しているんですよね?それも3回も。老婆時代の記憶を持ったまま生まれ変わり17歳になった状態でフレッシュな恋愛できるの?
転生者ってちょっとつっこんで考えちゃうと「うーん」と素直に読めなくなること多数。頭からっぽで読まないとダメですね (´・ω・`)
グレアムは今までの勇者とは違う?二人は結ばれるのか
勇者として旅立ったグレアムですが、王都でルイザと再会。
「前世での勇者たちと違ってグレアムは私のことを想い続けてくれる…?」
と彼が気になる主人公ルイザ。
勇者グレアムと恋仲になりたいライバルたち。物語はラブを中心に展開していきます。ラブストーリー好きなら本作の読者に向いているでしょう。
展開はやや退屈でテンポはよくないかな
小説版は未読の状態で漫画版を読み進めました。キャラの描画は美しいのですが、みんな美形キャラで名前が同じような横文字、個性はそれほど強くないので名前とか覚えられないw 主人公、勇者、王女、とか認識はそんな感じ。もっと個性あって良かったかなあ。悪い意味で癖が無い絵柄です。読後も印象が薄いというか。
話の展開も特別に盛り上がるシーンがないので、正直なところ退屈でした。1巻でグッと読者をつかんでくれないと。
amazonなどでは高評価、女性からの支持・口コミ投稿が多めでした。全4巻なので2時間くらいで読めそうです。