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この記事では大人気漫画「進撃の巨人」に登場する9体の巨人に関する全能力や歴代能力者、その強さを徹底解説します。内容的にネタバレを含みます。
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目次
「進撃の巨人」に登場する巨人について徹底解説
作品内に登場する「巨人」は大きく3種類に分類されます。
- 無垢の巨人・通常種(つうじょうしゅ)
- 無垢の巨人・奇行種(きこうしゅ)
- 知性があり継承される九体の巨人
「無垢の巨人・通常種」は知性を持たない巨人。目の前にいる人間を捕食する巨人です。エルヴィン団長が考案した長距離索敵陣形では「行動が予測しやすい巨人」として戦闘を避ける対象とされていました。
「無垢の巨人・奇行種」は捕食対象である人間を無視して行動するなど、通常種と異なった行動をとる(奇行)ことが特徴です。次の予想が難しいため、調査兵団としては壁外で遭遇した場合は無視できない・戦闘が避けられない対象として扱われていました。
この記事では通常種、奇行種以外の、継承される9つの巨人について解説していきます。
九つの巨人について
「大地の悪魔」と契約することで全ての巨人の始まり、始祖の巨人となった少女ユミル。
彼女は死後にその力を9つに分割。それぞれを個別の巨人に分け与えることで九つの巨人が誕生。その力でエルディア帝国が誕生しました。
その後、始祖の巨人と進撃の巨人以外はマーレに奪われ、エルディア帝国は
九つの巨人に共通した能力や特徴
強力な能力を持った九つの巨人には共通の特徴や能力があります。
- 九つの巨人は継承が可能。継承方法は「巨人が継承者を捕食する」というもの。
所有者が力を継承させることなく死亡した場合、今後誕生するユミルの民に継承される。誰に継承されるかは全くのランダムでありわからない。 - 九つの巨人を継承できるのはユミルの民の血を付け継ぐ者のみ。純血なマーレ人は継承できない。
- 継承された巨人の姿は継承者によって異なる。
例えば、大型巨人でもベルトルトとアルミンでは姿が異なっていた。 - 九つの巨人の力を有する反動として、継承から約13年程度の期間が過ぎると死亡する。これは「ユミルの呪い」と呼ばれている。
- 継承者は継承した巨人の歴代継承者の記憶を覗き見ることが可能。
- 人間の姿から巨人化するには「強い目的意識+体に傷を負った状態」であることが条件。巨人化は自分の意思で行えるが、自我の維持には訓練・慣れが必要。
- 1人の人間が複数の巨人の継承者になることも可能
- 継承者が他の巨人の脊髄液を摂取することで、その巨人の能力(の一部)を使えるようになる可能性がある
他の巨人の能力を取り込むことが可能
エレンは「ヨロイ ブラウン」と書かれた瓶の液体を飲んだことで鎧の巨人の硬質化能力を手に入れていました。この液体は過去の鎧の巨人継承者から抽出した脊髄液ですね。
顎の巨人の継承者となったファルコはジークの脊髄液を摂取していたことから獣の巨人の能力が開花。鳥の姿になり飛行できるようになっていましたね。
最終話近くでエレンはアルミンの超大型巨人と同じくらいのサイズ・大きさになっていました。この姿は過去の超大型巨人の能力を取り込んでいた、ということで説明がつきそうです。
始祖の巨人
全ての巨人の頂点に立つ存在が「始祖の巨人」です。巨人の始祖であるユミル・フリッツ(始祖ユミル)が光るムカデのような生命体(有機生物の起源?)に寄生されたことで巨人化した原初の巨人ですね。全てはここから始まりました。
始祖の巨人の能力
まさに巨人の原点であり頂点。ユミルの民に対して大きな影響力を持っています。その力は、エルディア人こと「ユミルの民」の肉体や精神に干渉できるという恐ろしいもの。
- ユミルの民の記憶を自由に改ざんできる
- ユミルの民の体の構造を変えてしまうことができる
- 無垢の巨人を操ることができる
- 歴代の九つの巨人の歴代継承者の巨人体を生み出すことができる
- 過去も未来も関係なく能力の影響が伝播する
全ての巨人を操る絶対的な始祖の巨人の能力を使えるのはユミル・フリッツの直系の子孫、つまり王家の血筋のみという前提があります。
始祖の巨人の能力、継承者を縛る「不戦の契り」
初代レイス王 カール・フリッツ(145代フリッツ王)が生み出した「不戦の契り」。これはパラディ島に壁を作って引きこもる・戦争はしないというカールの思想を死後の継承者に引き継がせるというもの。これ以降、王家の血を引くものが始祖の巨人を継承しても、カールの思想にとらわれて少人数の記憶改ざんくらいしか能力は使えなくなってしまいました。
継承前は「戦争やるぞ!」と息巻いていても、始祖の巨人を継承すると「私が悪かった。戦争はやりません」とカールの思想に従ってメンタルまで変わってしまいます。
この不戦の契りに縛られるのは王家の血を引いた継承者だけになります。そのためエレンが始祖の巨人を継承しても、そもそも王家の血筋ではないことから始祖の巨人の能力は使えない、また不戦の契りの影響も受けない、という状態でした。
ただし、王家の血を引かない者が始祖の巨人を継承した状態で、その人間が王家の人間に触れると始祖の巨人の能力を使うことができる、という抜け道がありました。作中で述べられていた「不戦の契りの打破」ですね。ジークとエレンはこの打破により、パラディ島の壁に潜む巨人で世界を踏み潰す「地らなし」計画を立てることになります。
物語最終盤で明かされる始祖の巨人の能力
物語の最終盤で判明するわかりにくい能力として「過去も未来も関係なく影響が伝播する」があります。具体的にはエレンの意思が始祖の巨人の能力によって過去の巨人たちを操っていた、というものです。具体的には、かつて巨人(ダイナ・フリッツ)がベルトルトを見逃し母カルラを捕食したのはエレンの思想・思い描いたシナリオが伝搬したものである、と最終話で描写がありました。
始祖の力で「地ならし」を行うエレンの巨人化した姿はアルミンの超大型巨人越える圧倒的な大きさとなっていましたね。グリシャがフリーダを捕食するときの始祖の巨人の姿とは明らかに違います。始祖ユミルに取りついた光る有機生物の力が前面に出た特殊な形状、あるいは不戦の契りを破棄した本来の姿なのかもしれません。
最終決戦でエレンが始祖の巨人の能力を使い、過去の九つの巨人継承者たちの巨人体を生み出していたのは衝撃的なシーンでした。
始祖の巨人 継承者
始祖の巨人はフリーダ・レイスの台まで王家の人間が継承してきましたが、エレンの父親グリシャ・イェーガーがフリーダを捕食することで継承。その後、グリシャから子供のエレンへ「始祖の巨人」が受け継がれることになりました。
進撃の巨人
始祖の巨人と共に、マーレに奪われなかった2つの巨人の一つ。
進撃の巨人の能力
「いかなる時代においても自由を求めて進み、自由のために戦った。進撃の巨人の継承者は何物にも従うことが無かった」と言われています。進撃の巨人には始祖の巨人の命令に背くことができる能力があるのかもしれません。
基本的な姿は女型の巨人と同様、人間が巨大化した姿。機動力が高めだが特殊な攻撃・防御能力は有さないといった印象でした。※後にエレンは鎧の巨人、戦鎚の巨人の能力を取り込んでパワーアップしていきますが、これは進撃の能力というよりも他巨人の能力を取り込んだものによる強さです。
進撃の巨人特有の能力と言えば、記憶の継承でしょう。過去の継承者の記憶だけでなく、未来の継承者の記憶も覗き見ることができる(どこまで記憶を見せるかは未来の継承者にゆだねられる)。全ては王の独善に抗うため、皆がこの記憶に導かれた…とグリシャは語っていました。
グリシャの前の継承者、エレン・クルーガーがミカサやアルミンの名前を言葉にしていたのは、未来の継承者であるエレン・イェーガーの記憶が影響していると考えられます。
グリシャの行動も未来の継承者であるエレンの記憶を見たことから大きな影響を受けていたことがストーリー終盤で明かされていますね。
進撃の巨人 継承者
マーレ内部にてフロクロウとして暗躍していたエレン・クルーガーからグリシャ・イェーガーに継承。さらにグリシャの息子である主人公エレン・イェーガーに継承されます。
超大型の巨人
マーレ―軍が奪った巨人の1つ。壁を超える推定60メートルもの巨体を持つ巨人で破壊の神と恐れられた。
超大型の巨人の能力
- 巨人化の際に広範囲を一気に吹き飛ばす爆風を発生
- 巨体による破壊力のある攻撃
- 筋繊維を燃焼させることで超高熱の蒸気を噴出する
デメリット・弱点としては、体力の消耗が非常に激しいため長い時間に渡り巨人化を続けることは難しい、動きが鈍い、といった点が挙げられます。短期決戦向きですね。
超大型の巨人 継承者
104期生訓練兵団の一人「ベルトルト・フーバー」が継承していた力。
後に調査兵団のアルミン・アルレルトが継承することになりました。
鎧の巨人
マーレ―軍が奪った巨人の1つ。硬質化による鎧状の皮膚で常時全身を覆った巨人。並の砲弾を受け付けず、壁の扉を体当たりで破壊する耐久力を持つ。
作中で登場する巨人としては一番回数が多いかもしれません。
鎧の巨人の能力
- 標準的に全身が硬質化されている特徴があり、高い攻撃力・高い防御力を発揮する。
- 巨人の弱点であるうなじ部分も硬質化できるため、通常攻撃程度であれば刃を通さない。
ただし対巨人用兵器「雷槍」を使うことで破壊は可能な硬さ。戦鎚の巨人の硬質化より脆いと推測される。 - スピードやスタミナに優位性があり、総合的なバランスに優れている。
鎧の巨人 継承者
104期生訓練兵団の一人「ライナー・ブラウン」が継承していた力。
マーレ軍の候補生ガビまたはファルコが継承する予定でした。最終的には継承されていません。
女型の巨人
マーレ軍が奪った巨人の1つ。女性の姿をした巨人。高い機動力と持続力を持つ。
女型の巨人の能力
- 高い機動力と持続力を持ち、拳や脛などの身体の一部分を硬質化する能力に特化している。
- 無垢の巨人を呼び寄せる能力も持つ。
- 汎用性が強み。
- 他の巨人の一部を取り入れることで、他の巨人の能力が発現しやすい。
取り込んだ他巨人の能力で強さが大きく変わる。戦闘力の伸びしろは未知数
身体一部の硬質化については女型の巨人の能力ではなく、鎧の巨人の能力を取り込んだものかもしれません。アニーは「様々な能力を試された(取り込む実験をさせられた)」と語っていました。
女型の巨人 継承者
104期生訓練兵団の一人「アニ・レオンハート」が継承していた力。
マーレ軍の候補生が継承する予定だった。最終的には継承されていない。
獣の巨人
マーレ軍が奪った巨人の1つ。何らかの獣の特徴を宿した巨人。継承者によってどの獣の姿になるかは異なる
獣の巨人 能力
自身が宿した獣の特徴を活用できるかどうかで強さが変動します。
例えば猿の特徴を宿したジーク・イェーガーは長い腕から繰り出される投擲技術により遠隔攻撃を得意としました。
羊の特徴を宿した獣の巨人 トム・クサヴァーは自身を「戦闘に役立たない巨人だ」と評価していました。
獣の巨人 継承者
マーレ軍の研究者トム・クサヴァーからエレンの兄 ジーク・イェーガーに継承された能力。
顎の巨人
マーレ軍が奪った巨人の1つ。巨大な顎(あご・あぎと)が特徴。マーレ戦士「ポルコ・ガリアード」が継承していた。
顎の巨人の能力
- 強靭な爪と顎を持っている。
- 顎の力は戦鎚の巨人が作り出した硬質化物質をかみ砕くほどの強さ。
- 姿が小振りな分、最も素早い。高い機動力を持つ。
顎の巨人 継承者
ライナーたちの仲間の一人「マルセル・ガリアード」が継承していた。
104期生訓練兵団の一人「ユミル」が無垢の巨人の状態でマルセルを捕食することで継承。
その後、ユミルからマーレ戦士「ポルコ・ガリアード」に継承。
最終的にはポルコからマーレの戦士候補生「ファルコ・グライス」へ継承。
ファルコはジークの脊髄液入りワインを飲んで巨人になったため、顎の巨人の継承後に獣の巨人の特製の一部も発現。鳥の姿になって飛べるようになりました。
車力の巨人
マーレ軍が奪った巨人の1つ。四足歩行型の巨人。マーレ戦士「ピーク・フィンガー」が継承。
車力の巨人の能力
- 並外れた持続力を持ち、長期間の任務に対応できる。持続期間は数か月間にわたり可能。
- 時間を置かずに連続して巨人化することも数百回単位で可能。ヒットアンドアウェーの持久戦に強みがある。
- デメリットは再生能力が低いのでダメージを受けると回復に時間がかかる
- 素の攻撃力が低い。マーレ軍は兵装を搭載することで強化していた
車力の巨人 継承者
マーレ軍「ピーク・フィンガー」が継承。
マーレ軍の候補生が継承する予定でした。最終的には継承されていません。
戦鎚の巨人
マーレ軍が奪った巨人の1つ。マーレの一族「タイバー家」が継承してきた能力。
戦鎚の巨人の能力
- 硬質化によって巨人体そのものを形成し、それを様々な形に変形させ攻撃する。
ラーラはハンマーのような戦鎚や剣、槍、弓など様々な武器を生み出して戦闘に使っていました。 - 能力の応用で継承者本人を硬質化で作りだした結晶体に身を包んで地中に身を隠し、地上に硬質化の能力で作りだした巨人を操って遠隔で戦うことも可能。本来、巨人のうなじにいるはずの継承者の位置を変えることができるのは、弱点をカバーするという意味で初見の戦闘においては大きなアドバンテージになります。
- 硬質化で物質を生成すると消耗が激しい点がデメリット。長期戦闘ではスタミナ面で不安がある。
戦鎚の巨人 継承者
タイバー家当主ウィリーの妹「ラーラ」が継承していた。エレンがラーラを捕食して継承。
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それでは引き続き「進撃の巨人 attack of a titan」をお楽しみください (*´ω`)ノ