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週刊少年ジャンプで連載中の大人気漫画「鬼滅の刃」。19巻の時点で累計発行部数4000万部突破のメガヒット作品ですね。
「吾峠呼世晴」先生が描いた鬼滅の刃連載前の初期4作品が「吾峠呼世晴短編集」として発売されていることはファンならご存知ですよね。
本記事は「吾峠呼世晴短編集」の感想・レビュー記事になります。内容に触れる以上、話の設定など多少のネタバレはありますが、極度のネタバレはしません。
目次
吾峠呼世晴先生の過去作品一覧
まず最初に、吾峠呼世晴先生が執筆・公開した漫画について簡単におさらいしましょう。以下の漫画を描いています。上が古く、下が新しい作品です。
過狩り狩り | 70回JUMPトレジャー新人漫画賞佳作 |
文殊史郎兄弟 | 少年ジャンプNEXT掲載 デビュー作 |
肋骨さん | 週刊少年ジャンプ掲載 |
蠅庭のジグザグ | 週刊少年ジャンプ掲載 |
鬼滅の刃 | 週刊少年ジャンプ掲載 初の連載作品 |
鬼滅の刃とかなり設定が似ている「過狩り狩り」で初の漫画賞を受賞。その後は「文殊史郎兄弟」でデビューした後、週刊少年ジャンプにて「肋骨さん」「蠅庭のジグザグ」を掲載。この2作はジャンプ本誌で読んだ人も多いのでは?
そして「鬼滅の刃」で初の週刊連載デビューとなります。
鬼滅の刃以外の4作品が「吾峠呼世晴短編集」に収められていますよ。
「吾峠呼世晴短編集」をおすすめしたいのはこんな人
吾峠呼世晴先生の荒々しい才能にあふれた作品を見たい人
本作の短編集なのですが全て「鬼滅の刃」連載前の作品たちになります。
「鬼滅の刃」は週刊少年ジャンプの連載作品なのでジャンプ編集部のテコ入れもかなり入っているのが正直なところ。「少年受けするには」「努力・友情・正義!」みたいなやつですね。
逆に短編集はまだ編集部のアイデアがそれほど入ってなく、素の吾峠呼世晴先生の粗削りな才能がビシビシ感じられる作品となっています。
なので本格連載前の「吾峠呼世晴先生の荒々しい才能にあふれた作品を見て見たい!」と言う人には特におすすめです。
鬼滅の刃の1~2巻が出たあたりで既にファンだった人
吾峠呼世晴先生の作品はどれも近未来感はありませんw どちらかというと鬼滅の刃のような大正時代・昭和時代を感じさせるような時代設定となっています。
そして作品の中に登場するのは「鬼」「呪い」「妖怪」といったものたちです。どれもおどろおどろしさがありますね。
鬼滅の刃で柱が出てくる前の段階で既に好きだった人にはお勧めします。
吾峠呼世晴先生の独特の台詞回し・世界観が好きな人
短編集のどの作品も展開や台詞が独特です。鬼滅の刃でも引きこまれる台詞が多いですよね。短編集はどの作品も「ガッ」と心を掴まれるような「うわあ、吾峠呼世晴先生だなあ」と感じる台詞が楽しめますよ (*´ω`)ノ
それでは短編集の個別作品について触れていきます。
過狩り狩り 感想レビュー
吾峠呼世晴先生の記念すべき第1作。鬼滅の刃にかなり近い設定となっています。というか鬼滅の刃のベースですね。
鬼滅ファンは必見です。鬼滅の刃はここから始まっています。
人を喰らう鬼。鬼同士の縄張り争い。術を使う一部の鬼。
鬼には「珠世」「愈史郎」が登場w 珠世様も愈史郎も術を使います。
そして、その鬼を殺すことを目的として生きる剣士の存在。 剣士の刀には「悪鬼滅殺」の刻印が。育てによる修行、選別による七日間の生き残り。喋って指示を出す烏。
正直申し上げて「なんでこの作品が佳作止まりなんですかねえ?」
確かに絵柄は荒々しく、内容も少年誌というよりも青年誌向きかもしれませんが、めちゃくちゃに世界観の広さ・可能性を感じさせる作品です。
吾峠呼世晴先生本人から本作に関するコメントもあって
「担当が付く前の第三者からのアドバイスなく描いている」
「鬼滅の刃のベースとなった作品」
「明治・大正あたりの和風のドラキュラを描こうとした」
とのこと。
鬼滅の刃の鬼は「着物を着た吸血鬼、和風のドラキュラ」という着想だそうですよ。納得です (`・ω・´)
文殊史郎兄弟 感想レビュー
短編集の表紙になっている美しき男性。彼が文殊史郎の兄です。
「文殊史郎」というのは苗字で、本作の主人公は2人の兄弟。
音楽・ピアノを愛する「文殊史郎聖正(まさただ)」
頭がゆるい感じの「文殊史郎馬畝(うまうね)」
二人ともプロの殺し屋なら誰もが知ってるバケモノ一家「文殊史郎」一族。
「本当の化け物だ」と言われる通り、体の中に蟲を飼っているというか、自分自身が蟲のような、もう何とも言えないくらいのバケモノなのですw
なんとなくNARUTOに出てくる油目シノをイメージしてもらうと良いかも。
父親をバラバラ殺人で殺され、孤児院に連れていかれる少女。彼女が公園で「俺は殺し屋だ」と頭悪そうに喋っているところに「父の仇を討ってほしい」と依頼するところから話がスタートするのですが…
キャラクターの気持ち悪さ、悪党の悪党っぷり、バケモノ一家の得体のしれなさ、戦闘シーンの中にぶち込んでくる笑いなどなど
めちゃくちゃに魅了されます (`・ω・´) オチも素晴らしい
「文殊史郎兄弟」、これ連載になりませんかねえマジで。
毎回だれかが「文殊史郎兄弟」に殺しを依頼する、って話。1話読み切り風の連載。凄い人気が出ると思うんですけど。マジで続きが読みたいです。
作中にはでてきませんが、設定上は「文殊史郎砂与(すなよ)」という妹、「母・綺輪子(きわこ)」「父・歳臣(としおみ)」もいます。
ハンターハンターのゾルディック家みたいですねw
肋骨さん 感想レビュー
週刊少年ジャンプに掲載された初作品。毎週ジャンプを買ってる私はこの作品で吾峠呼世晴先生を知りました (*´ω`)
ジャンプ 第9回金未来杯エントリー作です。
※ちなみにこの時の金未来杯グランプリは「デビリーマン」で連載になりました。
人間にとりついた邪気。それを払う・浄化するのが浄化師。人に見えない、邪気や感情が目に見える特殊能力を持っているのが主人公・アバラなのです。
強い邪気に取りつかれてしまった状態の邪気付き。異様な力を使う代わりに消耗も激しいので人の命を喰らいます。
そんな邪気付きを神器・羽衣で浄化するのが浄化師のアバラ。
能力を使った異能バトルと言う点では少年漫画あるあるですね。
本作は邪気から人を守るバトルシーンだけでなく、助けた人達との会話のやり取り・命の価値・考え方など、最後まで心がギュッとさせられるストーリーにこそ魅力があると思います。
絵柄がかなり独特なので、週刊連載はどうなのかあ、でもこの先生だからこそ!の雰囲気があって面白いなあと思って掲載時は読んでました。
前作の「文殊史郎兄弟」とも世界線が繋がっていて、続けて読むと面白さが倍増しますよ(孤児院の先生と女の子が登場します)
蠅庭のジグザク 感想レビュー
吾峠呼世晴先生が描くダークヒーロー。それが蠅庭のジグザク。
主人公は蠅庭解術事務所の斎藤ジグザグ、って凄い名前だなw
人に呪いをかける呪術屋とは反対に、呪いを解除する解術屋。正義の味方です。
しかし彼は元呪術屋で悪い方でした。
呪術屋として調子に乗って暴れまわってる時に、自分より強い奴に懲らしめられた。その時に「1. 人を殺さない」「2. 私利私欲のために力を使わない」と2つの呪いがかけられた。これを破るとジグザグは死ぬ。だから解術屋をやってる。という設定w
このジグザグさんが京言葉でめっちゃ喋るんですよねw 吾峠呼世晴先生の台詞回しが好きな人はドハマリする作品になっております。
第三者的なキャラの心の中のツッコミも鬼滅の刃の善逸のツッコミに通じる部分がありますねw
巻末の先生のコメントによると「暴れまくるジグザクを危険と判断した祖父に殺されそうになるが、母がジグザクに呪いをかけることで何とか許してもらった、という設定」だそうです。
漫画家の先生方は実際に描かれない細かな設定にも気を配っているんですね。
「吾峠呼世晴短編集」単行本を無料で読むには
「吾峠呼世晴短編集」は普通に購入すると電子書籍・製本、どちらも440円かかります。ですがU-NEXTの電子書籍なら実質無料で購入・読むことができますよ。初回登録「31日間無料+600ポイントプレゼント」キャンペーン実施中なので、この600ポイントを使えば実質無料になります。参考にどうそ。
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以上、これから「吾峠呼世晴短編集」を読みたい・買いたいと考えている人の参考になれば幸いです (*´ω`)ノ