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2021年4月から放送開始されたアニメ「キングダム 3期」。秦に対して各国が協力して攻め込む合従軍(がっしょうぐん)が結成!秦は滅亡の大ピンチに陥ります。先の展開が気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事ではキングダム合従軍編のネタバレ解説記事になります。ネタバレが嫌な人は引き返してくださいね!
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目次
キングダム 合従軍とは何か?どのような軍隊なのか
秦と合従軍の戦いは紀元前241年に起こりました。中華の歴史史上2度目の合従軍。要は国同士が連合・協力して戦う軍なのですが、秦を除く六国全てが手を結び、秦の滅亡を目指す、という恐ろしい軍隊です。
函谷関編は漫画コミックスの何巻?
原作の漫画コミックス25巻~30巻が秦VS合従軍の中心となる「函谷関攻防戦」に該当します。漫画で読みたい方は参考にしてください。
合従軍が結成された理由は?李牧と春申君が昌平君の策を見抜く
今回の合従軍の発案者は趙の李牧。総司令は楚の春申君。なぜ彼らは合従軍を立ち上げたのでしょうか。
実は秦の軍師・昌平君は中華統一のために山陽を攻略し、山陽を東郡と改名。東郡を拠点として街作り・軍備増強を進めていました。
秦が中華全土を進行するために東郡は重要拠点となり、放置すれば雪崩のように勢いを増していくことに李牧と春申君は気付くのでした。
俯瞰的な目線を持つ二人だからこそ気付いたのですね。
そして秦の中華統一を防ぐためにも秦を潰すべきと判断。合従軍は結成されたのです。
斉が合従軍から離脱。蔡沢の外交で斉王・王建王の説得に成功
合従軍による侵攻・開戦が始まる前に秦から蔡沢(さいたく)が斉へ外交の使者として訪問。王建王が若い時から交流がある蔡沢はストレートに「いくら(金額)で手をひいてくれるか」と金で交渉。王建王は「兵を出さずに2倍の金がもらえるなら良い話だ」とこれを承諾するのだった。
合従軍 VS 秦国 決戦の地は国門「函谷関(かんこくかん)」
秦国に攻めてきた合従軍。秦はいたずらに戦い疲弊することを敬遠。ある程度の進軍を許し、王都である咸陽の手前「函谷関」を決戦地として迎え撃つことを決める。
合従軍を率いる各国の代表と軍勢 一覧
合従軍の総司令は楚の春申君が務めることに。
- 合従軍 総司令 春申君(しゅんしんくん)楚軍
- 楚軍・総大将は汗明(かんめい)軍勢15万
- 魏軍・総大将は呉鳳明(ごほうめい)軍勢10万
- 燕軍・総大将はオルド 軍勢12万
- 韓軍・総大将は成恢(せいかい)軍勢5万
- 趙軍・総大将は李牧(りぼく)軍勢12万
- 斉軍は不参加
迎え撃つ秦の将軍たちは?名前一覧
合従軍に対して秦軍は総力戦で立ち向かう。作戦を練る総指令は昌平君(しょうへいくん)。大将軍たちが函谷関で前線に立つ。
秦の将軍たち、画像左から 王翦(おうせん)、桓騎(かんき)、蒙驁(もうごう)、蒙武(もうぶ)、騰(とう)、張唐(ちょうとう)、麃公(ひょうこう)。
信は麃公軍、信のライバル蒙恬(もうてん)と王賁(おうほん)は蒙武軍に編成されることに。
秦VS合従軍 函谷関の戦い 各軍の初期配置
函谷関の戦いだが、秦の全軍が函谷関だけを守るわけでは無い。周囲の山々にもつけこむスキがある。それらを守りつつ、敵へのけん制も行う。
左右の山を越えられて函谷関の裏を取られると城門が開いてしまい、一気に敵が流れ込むことになってしまいます。
秦の将軍が率いる軍、函谷関を前にした合従軍、双方の配置は上図のようになりました。戦いは大きく4つに分かれます。
秦・王翦(おうせん)軍 VS 燕・オルド軍
山岳に配備された王翦軍。これに対するは山に強い燕のオルド軍という組み合わせ。北方に位置する燕は山での戦いを得意とするため、王翦が1人でどのように対処するのか責任重大です。
秦・蒙驁(もうごう)、張唐(ちょうとう)、桓騎(かんき)VS 魏・呉鳳明軍10万 & 韓・成恢軍5万
函谷関を守るのは秦の将軍3人の軍勢。合従軍は魏と韓が対峙。後ろには合従軍の本陣が控えます。
蒙驁(もうごう)、張唐(ちょうとう)、桓騎(かんき)の将軍三名は函谷関の上部に組まれた拠点から対応することになります。
合従軍はなんとしても函谷関をこじ開けるために、巨大な外壁をよじ登って制圧したいところ。問題はどのように外壁を登るかですね。
秦・騰(とう)軍&蒙武(もうぶ)軍 VS 楚・汗明軍15万
昌平君によれば、ここが一番の激戦地になるとのこと。合従軍の中でも最大の兵力15万の軍勢・楚を蒙武と騰で止めることができるのか?
今回の合従軍を率いるのは春申君の率いる楚ですから、他国と比較しても絶対に負けられてない戦いを繰り広げてくるでしょう。相当な難敵です。
秦・麃公(ひょうこう)軍4万 VS 趙・慶舎軍12万
信が配属されたのは麃公軍。相手の趙軍は手ごわい武将が多いですね。慶舎は李牧が絶対的な信頼を置いている武将です。慶舎の他にも李白、公孫龍、万極と強力な武将が揃っています。
合従軍1日目。麃公軍&飛信隊 VS 趙軍の結末は?
楚・汗明の開戦宣言が終わる前に飛び出した麃公。迎え撃つは麃公と同じく直感型のタイプ・慶舎(けいしゃ)率いる趙軍が初日から激突!多くの血が流れます
沈黙の狩人 慶舎。直感型の麃公と激突
李牧からも絶大な評価を得ている趙軍の将軍・慶舎。見た目と異なり直感型の武将で静かに敵が罠に陥るのを待つタイプ。麃公に対し、あえて序盤に計略を練らないことで麃公を翻弄。麃公は後方から万極軍に襲われてピンチに陥りますが信の救援により救われます。信もまた直感型の武将として才能が目覚め始めるのです。
趙・万極(まんごく)と飛信隊・信の一騎打ち
趙軍の将軍・万極はかつて秦によって行われた「長平の戦い」の大虐殺の生き残り。秦に対して異様なまでの恨みを抱えている恐ろしい軍隊。麃公軍を苦しめるも割って入った飛信隊に止められ、最後は信と万極の一騎打ち。信が勝利します。
難攻不落の函谷関に魏・呉鳳明の兵器が迫る
函谷関の守備に配置された蒙驁(もうごう)、張唐(ちょうとう)、桓騎(かんき)。この高さは攻略できまいと高をくくっていると…
策士・呉鳳明、函谷関攻略兵器、井闌車(せいらんしゃ)を持ち出す
呉鳳明の兵器・井闌車(せいらんしゃ)が登場。攻略不可能と言われていた函谷関に、ついに手がかかります!
この策によって敵兵が函谷関の高台に上がってくる道ができてしまうのですが…
秦の桓騎が火計を用いてこの兵器の利用をブロックします。
合従軍1日目。騰 VS 楚・の結末は?
楚軍15万と戦う騰と蒙武の軍。楚の将軍・臨武君(りんぶくん)はかつて秦の武将・同金を一撃で葬り去った実力者。
秦・鱗坊が楚・白麗に討たれる
秦の録鳴未(ろくおみ)と鱗坊(りんぼう)が二人がかりで臨武君に挑むが、楚軍の弓矢の達人・白麗に鱗坊が打たれます。
臨武君と騰が初日から一騎打ちに。騰の勝利
楚の将軍・臨武君と一騎打ちになった騰。怪力から自信満々だった臨武君だが…
ファルファルと唸る騰の剣技が臨武君のパワーを圧倒。騰が勝利することで秦 VS 楚 の戦局は一気に分からなくなることに。蒙武の軍を温存して臨武君を討ち取った意味は甚大です。
臨武君を失った楚軍は2日目以降、前面に女武将・媧燐(かりん)を出してきます。
合従軍2日目以降は作成変更
1日目の様子をみて合従軍は2日以降の方針を変更。あえて攻勢をかけず、秦をじっくりと攻める方針に変更します。
合従軍7日目。韓軍・成恢が使うのは毒兵器!
凡戦が続き攻略が進まない鉄壁の函谷関。戦いも中盤の7日目に韓軍・成恢が動きます。韓軍が使うのは猛毒。毒矢だけでなく、毒の煙を発する「丹丸(たんがん)」を放つ。この煙を吸い込んでしまった秦の将軍・張唐は、徐々に体が毒に蝕まれて行くのだった。
合従軍15日目。合従軍の総攻撃が始まる
あえて凡戦を続けて秦を疲弊させた合従軍。15日目に動きます。
最終決戦とばかりに全軍規模の突撃が始まります。
楚・媧燐 VS 秦・騰、蒙武、王賁
いよいよ楚の天才将軍・媧燐が登場。巨大な像の戦車を使うなど次々と驚くような策を繰り出します。
苦戦する秦軍だが、5千人将に抜擢された王賁と蒙恬が奮闘。蒙武は楚の総大将・汗明を目指す。
函谷関陥落か?再び迫る兵器軍
函谷関では魏・呉鳳明の兵器が再び投入されていた。井闌車(せいらんしゃ)だけでなく、函谷関の壁に巨大な床弩(しょうど)を打ち込み、その鎖を伝って兵が登りだす。毒で死期が近い張唐軍の持ち場から、ついに合従軍の兵が流れ込む!
桓騎の奇策発動!狙うは韓軍総大将・成恢
魏軍がかけた井闌車(せいらんしゃ)を逆手にとって地上に降り立った桓騎軍。毒など卑劣な手法を使うことが許せない張唐も桓騎に付いていく。
少数の部隊構成で敵軍に紛れ込み、張唐が韓軍総大将・成恢を討ち取ることに成功!しかし同時に張唐も毒によって息絶えるのだった。
王翦軍が撤退?オルド軍が砦を攻略か
山岳地帯から忽然と姿を消した王翦軍。難なく砦を攻略し、函谷関へのルートがある絶壁まで到着するが、それは王翦の罠だった。急襲によって燕の精鋭部隊は一気に壊滅状態へ。そしてまた姿を消す王翦軍。翻弄されたオルドは山中で身動きが取れない状態に。
楚・総大将 汗明 VS 秦 蒙武の一騎打ち
騰・蒙恬・王賁の活躍もあり、ついに蒙武が汗明の元にたどり着く。驚異的な打撃戦となり両者一歩も引かない展開に。
戦いの中で圧倒的な成長を遂げた蒙武が汗明を討ち取ることに成功する。
楚・媧燐の本当の狙いは函谷関突破
楚軍 VS 蒙武・騰・蒙恬・王賁で派手な動きを見せていた媧燐だが… 全ては目くらまし。本当の狙いは隣の戦場、函谷関の突破だった。精鋭部隊5000人が函谷関の裏手に到着。内側から函谷関の扉が開けられようとしていた!
奇策?王翦軍が函谷関に姿を現す
函谷関の陥落待ったなし!と言う状況に、姿を消していた王翦軍が応援に到着!王翦はオルドとの心理戦を制して函谷関の死守にも成功。オルドは攻めてこない、かつ函谷関の裏が危ないと読み切った王翦。
これにより合従軍は函谷関突破の大きな手掛かりを失い、合従軍はほぼ全軍が開戦前の位置まで軍を退却。函谷関を舞台にした熾烈な戦いは収束することになります。
合従軍16日目以降。李牧の別動隊が別ルートで咸陽を目指す
函谷関を死守したことで決着がついたように見えた秦VS合従軍。未だ終わりでは無かった。
函谷関の戦いとは別に、李牧は別動隊を動かしていた。
華沙白、宗、卵といった小城を次々と陥落させ、徐々に咸陽に近づいていく李牧。
その動きを察知した麃公軍と飛信隊は函谷関を離れて李牧軍を追いかける
武神 龐煖 VS 麃公
李牧軍に追いついた麃公軍だったが、そこには武神龐煖の姿が!
龐煖と麃公 、強者同士の激しい一騎打ちが始まる。
麃公 は信に対して「咸陽に行け」「火を絶やすでないぞ」と告げる。
一騎打ちの末、麃公将軍は命を落とす。
咸陽の手前にある小城「蕞(サイ)」が最後の防衛拠点
咸陽に迫る李牧軍。
秦の大王・政は昌平君と話合った末、自ら咸陽の手間にある小城「蕞(サイ)」に出陣することに。
蕞に到着した飛信隊も政と合流する。しかし既にボロボロの飛信隊。少ない戦力でどのように戦うのか?
政は蕞(サイ)の一般人も兵士として登用し、最後の砦として戦う方針を決める。
一般人に檄をかけ、共に戦うことを宣言。大王自らの出撃に 蕞(サイ) の士気は一気に高まる。
蕞(サイ)攻防戦!李牧・龐煖 VS 政・信
一般人も合わせて、李牧軍と戦闘開始。
なんとか初日の危機を脱するが、急造の兵隊なので不安要素が多い。李牧は夜襲をかけるふりをするなど、精神的にも蕞を追い込んでいく。
一方の函谷関では、合奏軍は秦軍が蕞の援軍に行けないように牽制を続ける。 秦軍も函谷関を開けるわけにいかずに身動きが取れない硬直状態となっていた。
蕞(サイ)攻防戦2日目以降・疲弊が続く蕞(サイ)はどうなる?
負傷者が続出する飛信隊。一般市民兵もくじけそうになるが、大王・政の檄もあり、奮闘を続ける。
しかし自ら前線に立つ政が負傷!絶体絶命の窮地に立つ秦国。蕞(サイ)は女子供までもが戦に参加する最終局面に追い込まれる。
七日目に李牧軍は圧力を強めて蕞(サイ)の門をこじあけるが…
楊端和が率いる山の民が援軍に到着
絶体絶命の蕞(サイ)に楊端和軍が到着!李牧軍の背後から圧倒的な攻撃力で一気に攻めたてる。
流石の李牧も、秦と山の民が手を結んでいたことは今まで全く知らず。完全な予想外の一手。
これまでの連戦で疲弊している李牧軍。退却するべきかどうか、李牧も迷う展開に。
※ここで引けば合従軍の敗北が確定してしまう
龐煖 VS 信!王騎・麃公 の仇討ちなるか
山の民に対して再び姿を現した龐煖。その様子を見た信が仲間の静止を振り切って一騎打ちに。
圧倒的な強さを誇る龐煖に信が食らいつきます。
李牧軍の撤退、合従軍も完全撤退
李牧は軍の撤退を決定。一騎打ち中の龐煖も李牧からの伝言を受け取り「今一度だけ見逃す」と退却。
これにより蕞(サイ)攻防戦は政・信が率いる秦軍が勝利。
函谷関前の合従軍に到着した李牧は全軍の撤退を出す。これにより長きにわたった秦と合従軍との戦いは終結することになった。
※その後、秦を落とせなかった合従軍は解散せず、今回の裏切り者である「斉」に侵攻。
都市を数個落としたところでようやく解散した。
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